薄毛(男性型・女性型脱毛症)の大人に、赤色光や近赤外光を出す弱いレーザーを当てた11件の試験をまとめると、偽の装置を使った人より、髪の密度が高くなりました[Liu 2019]。髪の密度は、一定の面積にどれだけ毛が生えているかを表します。11件は、1回8〜30分、16〜26週当てていました[Son 2025][Guo 2025]。

この記事に出てくる強さ・量・時間などの照射条件は試験のもので、機器の使い方の目安ではありません。

男性でも女性でも髪が増えた

11件をまとめたのは、台湾の研究者が2019年に出した分析です。比べる相手は、偽の装置を使った人です[Liu 2019]。

試験を分けて計算しても、男性でも女性でも、くし型でもヘルメット型の装置でも、使った期間が短くても長くても、光を当てた人のほうが髪が増えました。

11件で当てた光と時間

同じ11件の当て方は、2025年の別の論文が一覧にしています[Son 2025]。nm(ナノメートル)は光の色を表す波長の単位で、630〜760 nm が赤色光、760〜1200 nm が近赤外光です[Guo 2025]。

当て方11件の範囲
光の波長630〜808 nm(赤色光から近赤外光)
1回の時間8〜30分
期間16〜26週

出典:[Son 2025]。色の区切りは[Guo 2025]

週60分未満のほうが偽の装置との差が大きかった

11件を当てる頻度で分けると、頻度が低い試験のほうが、高い試験より、偽の装置との差が大きくなりました[Liu 2019]。この分析を紹介した2021年の論文によると、頻度は1週間に当てた時間の合計で分けていて、60分未満を「低い」、60分を超えるものを「高い」としています[Martínez-Pizarro 2021]。分析の著者らは、頻度が低いほうが髪がよく増えることが示唆される、としています[Liu 2019]。2021年の論文は、週に何回・何分当てるのがよいかを、これからの試験で確かめることの1つに挙げています[Martínez-Pizarro 2021]。


参考文献