青と赤の光を家で額と頬に1日2回・4週当てた試験では、12週の時点で、炎症のあるニキビが77%、炎症のないニキビが54%減りました。偽の装置を使った人では、偶然のばらつきと区別できる変化は出ませんでした。赤色光だけを当てた結果ではありません[Kwon 2013]。
この記事に出てくる強さ・量・時間などの照射条件は試験のもので、機器の使い方の目安ではありません。
青と赤の光を4週当てた人は12週でニキビが減った
この試験の対象は、韓国の、軽〜中等度のニキビがある35人です。光を当てた人は、家庭用のLED装置で、額と頬に青(420 nm)と赤(660 nm)の光を順に、1回2.5分、1日2回、4週当てました。nm(ナノメートル)は、光の色を表す波長の単位です。
比べる相手は、偽の装置を使った人です。最後に来院した12週の時点で、使い始める前と比べて、炎症のあるニキビ(赤く腫れたもの)が77%、炎症のないニキビ(白ニキビ・黒ニキビ)が54%減りました。偽の装置を使った人では、偶然のばらつきと区別できる変化は出ませんでした。装置を使ったのは始めの4週で、12週の時点は使い終えたあとです。
光を当てた人では、皮脂の量が減りました。皮膚の組織を調べると、炎症のときに集まる細胞が減り、皮脂を出す皮脂腺が小さくなっていました。重い副作用は報告されていません。
皮膚の組織で調べた分子
光を当てた人の皮膚の組織を染めて分子の量を見ると、次の分子が少なくなっていました。
| 略した名前 | 正式な名前 |
|---|---|
| IL-8 | インターロイキン8 |
| IL-1α | インターロイキン1α |
| MMP-9 | マトリックスメタロプロテイナーゼ9 |
| TLR-2 | トル様受容体2 |
| NF-κB | 核内因子κB |
| IGF-1 受容体 | インスリン様成長因子1の受容体 |
| SREBP-1 | ステロール応答エレメント結合タンパク質1 |
著者らは、この結果がニキビの減り方とよく対応していて、仕組みの一部を説明するとしています。
参考文献
- Kwon HH, Lee JB, Yoon JY, Park SY, Ryu HH, Park BM, Kim YJ, Suh DH. The clinical and histological effect of home-use, combination blue-red LED phototherapy for mild-to-moderate acne vulgaris in Korean patients: a double-blind, randomized controlled trial. Br J Dermatol. 2013;168(5):1088-1094. DOI: 10.1111/bjd.12186. PMID: 23278295