赤色光のLEDマスクで顔のしわを調べた試験は、この記事では2つです。施術者が当てたLEDマスク(1ヶ月)では、しわの結果が測り方でそろわず、見た目の満足度は上がりました。週3回と週2回の間には、どの結果も差が出ませんでした[Bragato 2025]。

家で使ったLEDマスク(3ヶ月)では、目尻のしわが浅くなりました。比べる相手のいない試験で、論文は、毎日のスキンケアやメイクの影響と切り分けられないと書いています[Couturaud 2023]。

この記事に出てくる強さ・量・時間などの照射条件は試験のもので、機器の使い方の目安ではありません。

2つの試験の中身は、次の表のとおりです。nm(ナノメートル)は光の色を表す波長、mW/cm² は光の強さ、J/cm² は当てた光の量の単位です。± は、中心の波長からの前後の幅を表します。

施術者が当てたLEDマスク(1ヶ月)[Bragato 2025]家で使ったLEDマスク(3ヶ月)[Couturaud 2023]
対象45〜60歳の女性95人45〜70歳の20人
回数と期間週3回または週2回を4週週2回を3ヶ月
比べた相手偽の光を当てた人同じ人の使う前
光の色(波長)660±10 nm630±10 nm
強さ6.4 mW/cm²21.7 mW/cm²
1回の時間21分12分
量8.05 J/cm²15.6 J/cm²
結果しわの長さは4か所のうち2か所で短くなった。専門家の点数は差が出なかった。見た目の満足度は上がった。週3回と週2回の間は差が出なかった目尻のしわの深さが38.3%減った

量は、強さに時間を掛けて出します。式と例は光の量の記事にあります。

施術者が当てたLEDマスク(1ヶ月)

ブラジルの大学の試験で、45〜60歳の女性95人を3つのグループに分けました。週3回光を当てる人、週2回光を当てる人、偽の光を週2回当てる人で、どれも4週続けました[Bragato 2025]。試験の登録では、担当者が一人ひとりにマスクを当て、偽の光のグループではマスクの電源を切ったまま、機械の音だけを録音で流す計画でした。

比べる相手は、偽の光を当てた人です。しわは4週の前と後に撮った顔の写真で比べ、結果は測り方でそろいませんでした。研究者がソフトを使って一人ひとりの顔の4か所でしわの長さを計ると、光を当てた2つのグループで、4か所のうち2か所が短くなりました。同じ写真を3人の専門家が目で見て点をつけると、3つのグループの間で差は出ませんでした。

質問票で答えた見た目の満足度は、光を当てた2つのグループで上がりました。週3回と週2回の間では、満足度にも写真の評価にも、偶然のばらつきと区別できる違いは出ませんでした。著者らは、満足度を上げるには週2回で足りるようだ、と書いています。

家で使ったLEDマスク(3ヶ月)

45〜70歳の20人が、家庭用のLEDマスクを家で週2回、3ヶ月使いました。報告したのは化粧品会社ディオールの科学コミュニケーション部門で、共著者にはマスクを作ったLEDの会社の関係者が入っています[Couturaud 2023]。

比べる相手は、同じ人の使う前です。3ヶ月で、目尻のしわの深さが38.3%減りました。ほかの項目の結果はしわの試験の記事にあります。論文は、毎日のスキンケアやクレンジング、メイクも肌に影響するので、マスクで上乗せされた分がどこまでかは分からないと書いています。


参考文献